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転圧作業の注意点


盛土工事における転圧作業
●50cm以上の盛土が必要な建設地については、搬入重機のみによる盛土整地作業では、転圧効果にバラツキが多く、特に擁壁がある場合などは、擁壁から1m程度は転圧不足になり、軟弱部分が残るケースが非常に多い。盛土工事の際は、安定した地盤形成のためにも、30cm程度ごとに搬入重機と締め固め用の重機(図1)を併用して盛土、転圧作業をすることが望ましい。
●盛土造成および建物取り壊し後の整地にあたり、粒径30cm程度以上の石やそれに類するものは、取り除いおく必要があります。粒径の大きな石を多数入れれば支持力は高くなりますが、間隙ができてしまい、不同沈下の原因になる可能性があります。また、転圧効果にも影響を及ぼし、地盤強度にバラツキが出る原因となります。
●実際、過去の地盤調査事例では、造成時や整地時における転圧不備が原因で、部分的な地盤強度不足や地盤強度のバラツキを招き、表層地盤改良工事に至るケースが少なくない。



基礎工事における転圧作業
●砕石地業等の作業については、天候に十分注意して作業をする。必要以上に掘削した場合は、土による埋め戻しではなく、その分、砕石地業を厚くして対応し、地盤状況に応じて、必要十分な効果がある締め固め用の重機、タンピングランマー(図2)を使用して転圧作業をすること。プレートランマー(図3)は砕石のならし程度の作業に用いることが望ましい。
●地業を完了しないまま、翌日まで放置しておくと、雨などが降った場合、掘削して露出している地盤に緩みが出ることも考えられますので注意が必要です。



転圧作業用重機

図1 振動ローラー

図2 タンピングランマー

図3 プレートランマー






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