■ 設計図面上の改良地盤 ■
一般的には上図のような直線で区切られたきれいな仕上がりをイメージしますが、工業製品や、基礎工事のように型枠にコンクリートを流し込んで造るものなどとは違い、現地にてパワーショベルなどを用い、固化剤を撹拌し、土を固めていく作業ですので、表面こそ、きれいに仕上がりますが、改良地盤の下や側面は設計図どおりのきれいな状態という訳にはいきません。 |
■ 一般的な改良地盤 ■
設計図どおりの品質(強度および改良厚)を確保すべく、余裕を持って多少深めの位置まで改良工事を行う傾向にあるといえます。隣地との距離に余裕がない場合などには、改良地盤の隅における改良厚は中央部に比べ、薄くなる傾向にあります。
※設計上の改良厚を満たしていれば、僅かな差については許容範囲内の誤差であるといえます。 |
■ 不均一な改良地盤 ■
設計上の改良厚を満たしていれば、大きな問題にはならないかもしれませんが、改良厚不足といった場合には深刻な問題となります。
また、上図の改良厚は、2階部分が薄く、平屋部分が厚いというバランスの悪い状態になっています。強度は十分に担保されているとしても、将来的に事故が発生する可能性が高いといえます。 |